現在の沖縄県民の健康状態は、「昔と違って悪くなっている」といわれています。
この記事は、沖縄のメンタルヘルス、食育、生活習慣について役立つデジタルブックをご紹介します。
沖縄県次世代健康づくり副読本
沖縄県次世代健康づくり副読本/沖縄県
沖縄県民の健康を「こころの健康」「食育」「生活習慣」の3つのカテゴリーに分け、子どもから大人まで幅広い層の健康づくりに役立つ本です。
無料なのでHPでそれぞれダウンロードしお使いください。
本で学べること
- 沖縄県民の健康状態を知ることができる
- 心の健康、食育、生活習慣に役立つ
本で健康管理を可視化しよう
健康長寿といわれた1985年の沖縄県民の長寿は、47都道府県で1位でした。しかし、30年経過した2015年には、女性は7位、男性は36位となっています。
そこで沖縄県は、健康づくりに役立つ本を作りました。(画像をクリックすると拡大します)
食育「くわっち~さびら」
食の大切さについて学びます。朝ごはんを食べると「脳のスイッチ」、「体のスイッチ」、「おなかのスイッチ」が働くなどなど。
おいしい料理の決め手ともいえるのは『だし』です。だしの旨みが加わることで料理は一層おいしくなります。また、地域で採れた旬の食材を使用することで、更においしく調味料も少量ですみます。健康保持のためには、一人ひとりの食生活を見直し、健康的な食生活を実践することが重要です。そのために、自らの食生活をチェックしてみませんか。
食育「くわっち~さびら」
生活習慣「ちゃ~がんじゅ~」やーにんじゅがうぐとぅ ちばりよー
14項目の生活習慣についてチェック!あなたは?
ブレスローの7つの健康習慣:①喫煙をしない ②定期的に運動をする ③飲酒は適量を守るか、しない ④1日7~8時間の睡眠をとる ⑤適正体重を維持する ⑥朝食を食べる ⑦間食をしない
7つの健康習慣を守ることができれば長生きできますが、働き盛りの県民(親世代)がこれを守れていない現況に触れます。
生活習慣病「ちゃ~がんじゅ~」
こころの健康「こころのタネ」
呼吸法、筋弛緩法(きんしかんほう)、「アサーション」、「マインドフルネス」、「セルフ・コンパッション」など、自分でできる簡単なアプローチの他、「対人関係の悩みの解決」、「発達障がいを理解しよう」、「ネット・ゲーム依存」、「自殺・自傷行為予防」など、多岐に渡った項目で心と向き合える内容になっています。
ストレスマネジメントの基本的スキルは3つです。
こころの健康「こころのタネ」
- 「ストレス」は「心身のひずみ」ですから、まず、そのひずみを溜めない「リラックス法」があります。気軽に取り組む運動や入浴、睡眠、趣味、リフレッシュ休暇などのほかに筋弛緩法や呼吸法、自律訓練法などの効果的なスキルがあります。
- 次にはストレッサーに直接働きかける、「積極的チャレンジ」です。整理整頓やタイムマネジメントによるストレッサーの軽減、アサーションとよばれる主張的な自己表現による対人関係ストレスの積極的解消、認知行動療法的アプローチによる適応的思考・行動パターンの形成、マインドフルネスやセルフ・コンパッションといったこころのスキルを身につけることで、ストレス耐性を高めることなどです。
- しかし、個人的努力だけではストレスマネジメントはうまくいかないこともあります。その場合は、第3の方法である「相談・社会的支援」です。友人や家族、同僚、上司などの身近な人に相談すること、さらには施設内外の専門家に相談することで、情報やスキルの提供を受け、そして情緒的支援を受けることができます。他人から理解され、支援を受けていると感じることができれば、私たちのストレス耐性そのものも高まります。
本を読んで
発達障害の有無に関係なく、沖縄県民の心身の健康は全体的に悪くなっていたことを学びました。特に沖縄県の教職員の心の不健康さ、「働き盛りのお父さん、お母さんの健康が危ない!」など、親側の意識改革の必要性を感じました。
沖縄県の教職員のこころがダントツに不健康なことをご存知ですか? 沖縄県教育庁の調査によるとこころの健康障害のために令和元年度に3ヵ月以上の休職をした教職員数は、190人で、平成元年度の23人と比較して8.3倍に増加しています。これは全休職者の45.3%を占めますが、全教職員の1.24%に相当し、全国平均0.6%の2倍、ワースト記録が続いています。
こころのタネ教員用
意識改革の第一歩は、知ることですね。
本では、お金のかからないセルフマネジメントや、食の工夫について紹介されていますのでダウンロードし、ご家族で心身の健康を守って頂ければと思います。