思春期以降の課題については、どの親御さんも手を焼いています。「終わらない思春期の発達課題」に振り回されている親御さんも多いのです。
そこで、これまで親の会で有効だった方法をお伝えします。
思春期以降の発達課題に悩まれている皆さん、ぜひ一度お試しを。
代替療法という選択肢が有効
怒りが噴出する時、心療内科や精神科を受診し、精神薬で調整しているご家庭もありますよね。
親の会では、設立当初から精神薬ではない方法を模索してきました。理由は、精神薬で出来ることは限られている(対症療法でしかない)からです。
さて、神田橋先生の本では、代替療法についてこう書かれてあります。
僕が代替療法を薦めるのはね、患者さんが自分で取り組めるからです。(一部割愛)
それにね、代替医療は患者さんに医療の主導権が一部委譲されるんです。サプリメントや健康食品がこれだけはやるのも、人には自分の健康に役立つことは自分でやってみたいという気持ちがあるからです。
「発達障害は治りますか」第七章養生のコツをつかむコツEBMと代替療法
これを読んだとき、「ああ、確かに。定型発達といわれる健常の人たちは、自分でやってるな」と思いました。不調にならない為に、ヨガやストレッチを日々、取り組んでいる方は多いし、更年期のメンタルの症状についても自己セラピーで乗り切っているお母さんたちは多いです。
効果を実感している方は多い。
また、本の中では、自分(や我が子)の症状を知るために読んだ本が、自己セラピーになったともありました。やはり自分が主体になって動くことは、症状軽減のためには必要なんですね。
ただ、代替療法で気を付けなければいけないこともあるようです。
引用します。
だから僕は、代替療法を薦めるときには、次の三つを大切にしているんです。
「発達障害は治りますか」第七章養生のコツをつかむコツEBMと代替療法
- 自分で出来て
- 金がかからなくて
- できたら身体の中になにか入れない
ここ数年で、医師も漢方やビタミン剤を処方しているところが増えてきましたし、親御さんも家庭で取り組める方法をどんどん模索するようになってきました。
広がっていくといいな、と思います。
負のエネルギーだけに支配させないような健康的な取り組みが、発達を支える土台になっているようですよ。