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知的障害のある人の健康と寿命

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知的障害のある人の健康や寿命はどうなっているのだろう?と思ったことはありませんか?

親なきあとと同じくらい保護者で話題にあがるテーマです。

この記事では、知的障害のある人の健康と平均寿命について調べました。

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病気リスクは子ども時代から始まっている

独立行政法人国立特殊教育総合研究所のⅡ知的障害のある子どもの健康調査についての報告書によると、知的障害のある児童生徒は、肥満傾向で、生活習慣病になるリスクが高いようです。

知的障害のある児童生徒は、肥満傾向が極めて高い

近い将来、生活習慣病への原因となる事は明らかである

生涯にわたって必要となる健康に関する自己管理能力を高める取り組みが必要

②知的障害者は生活習慣病(糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血病、高血圧、肥満など)に罹患(りかん)する割合が健康な人や他の障害のある人に比べて高いと考えられている

Ⅱ知的障害のある子どもの健康調査についての報告書

では、成人を調べたデータはどうなっているのでしょうか?内閣府公表の障害者白書平成25年(2013年)の基本的統計も見てみましょう。

調査時点である平成17年の高齢化率20.1%に比べて、知的障害者の65歳以上の割合が5分の1以下の水準であることは、健康面での問題を抱えている者が多い状況を伺わせる。

障害者の状況等(基礎的調査等より)

内閣府調査では、知的障害者は健康面での問題を抱えている者が多い状況を伺わせるという記述があり、「知的障害者の平均寿命が短い」といわれる背景ともリンクしているようです。

このことから、知的障害のある人の健康リスクが、子ども時代から懸念されていることが分かります。

また、精神的なストレスや服薬による副作用なども影響していると、精神医療従事者によるサイコセラピー研究所ではあげられていました。

肥満が生活習慣病リスクを誘発しています。子ども時代から、お子さんの体重増加にはくれぐれもお気を付けください。

◇肥満⇒生活習慣病リスクが高いことが懸念される

知的障害のある人の平均寿命を調べたデータはある?

残念ながら、知的障害のある人の平均寿命について調べた国の調査はありませんでした。しかし、とても詳しく調べられているサイトがありましたのでご紹介します。
WelSearch(ウェルサーチ)

ウェルサーチさんでは、厚労省の障害保健福祉施策の動向等(2014)調査内閣府の平成27年(2015年)度の障害者白書の第3章を元に、以下のような結論に至っています。

つまり、2つのデータを見てわかるように在宅の知的障害者のうち65歳以上の人は、10人に1人もいないということですね。ただ、入所施設などで生活していても、高齢になると老人介護用の施設に移動するという人もいます。

そのため、障害者福祉から老人介護福に移動となるので、高齢障害者の状況が分からなくなってしまうこともあります。

こういったこともあり、もちろんこれが全てのデータではないので、何とも言えないのですが、データ的には知的障害者の寿命は他と比べると短いと言えそうですね。

WelSearch(ウェルサーチ)2022/4/10時点

ウェルサーチさんでは、知的障害のある人の平均寿命は、厚労省と内閣府が公表しているデータから「知的障害者の平均寿命は短い」とされていますが、「何とも言えない」とも述べています。参考下さい。

平均寿命に関したデータはないものの、知的障害のある人が健康で長生きするためにはどうすれば良いのか?を保護者、支援者の皆さんで話し合い、ぜひ関心をもって頂ければと思います。