人間の感覚には意識的感覚と無意識的感覚の二つがあります。(割愛)特に無意識的感覚が統合されていない(過敏、鈍麻)と身体のコントロールが難しかったり、動かし方がつかめていなかったりします。
人間脳を育てる/著・灰谷 孝P93
人間脳を育てる/著・灰谷 孝
本がオススメの人!
- 大人の発達障害
- 知的障害、発達障害のある子(人)の家族・支援者
本で学べること!
- 動きの発達四段階
- 身体アプローチは「無意識」を育てる
- 固有受容感覚、前庭感覚、触覚が、他の感覚を使う上での土台になっている
- 親がマニュアルにとらわれないことが大事
- 恐怖は身体のどこを固めているか
- 原始反射を知る
本を読んで思ったこと
知識編ということもあってか、頭に入ってこない言葉がありました。例えば、固有受容覚や前庭覚など。でも、何度か読んでいるうちに全体像がつかめてきます。
(親を含めた)支援する側が本を読み込んでいれば、アイディアが浮かびます。そして個々の支援に活かせるだろうと思うとワクワクします。
反対に、支援に活かせていない場合は要注意だと思いました。それは単なるレッテル貼りになりそうだからです。著者の言葉を引用します。
私が持っている「技術」を信頼するのではなくて、子どもが持っている自己治癒力と可能性を信じきる。
人間脳を育てる/著・灰谷 孝P5
知識に頼りすぎると、どうしても目の前にいる子の発達状況を見逃すことになるのだと著者はいいます。知識を当てはめようとしてしまう。
そうなると 悪循環に入ってしまい、最後は、話し合うことも拒否されてしまうほどの最悪な関係になってしまうことも。
なるほどな、と思いました。私もマニュアルに頼り過ぎて失敗した経験があるので、すごく腑に落ちました。
ご存知の通り、発達凸凹っ子には個々の支援が必要です。個々の支援を見極めるためには、我が子の脳がどの部分の動きの発達段階にいるのかを知る必要があります。ぜひ本を参考にし支援に活かしてください。