知的障害のある女児、女性が性犯罪に巻き込まれる事件が後を絶ちません。
この記事は、元警察官でマンガ家の泰 三子さんの「ハコヅメ」から、性犯罪についてお伝えします。知的障害のある人(子)に引き寄せて犯罪予防にお役立て下さい。
性教育を教える側の課題「あなたは性犯罪をどう捉えてる?」
性教育について、障害のある子へどう伝えるか?が課題としてあげられています。
実は、性教育を行う(教える)側が、性犯罪をどう捉えているのか?の視点がとても大事で、それによって子どもたちの持つイメージが違っているのだな?と思うことがしばし出てきます。
性教育を行う側が性犯罪をどう捉えているのか?は、とても重要だと感じずにはいられません。
基本を押さえ、親も支援者も知ることから始めたいですね。
- 誤ったメッセージを子どもに伝えない
- 偏った性知識を子どもに教えない
身近な犯罪・トラブルを学べるコミックマンガ
大人気コミック『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』では、下着ドロボウ、痴漢、わいせつ行為、児童ポルノなどの性犯罪に関してリアルな現場描写があるため、デリケートな性犯罪を自分事として学ぶことができます。
偏った性知識は被害者の人生を傷つけ、奪う!
例えば、警察官たちの会話でハッとさせられたセリフがこちら。
AV(アダルトビデオ)は、プロがプロを撮ったエンターテイメント作品。大人に現実を忘れさせてくれるものであって子どもに現実を教えるためのものじゃない ( ハコヅメ ~交番女子の逆襲~ )
分かっているようで分かっていないのがAV(アダルトビデオ)。
具体的な位置づけを知らない、あるいは考えたことがない大人は多いんじゃないでしょうか?
実は、性犯罪の背景に、加害者の偏った性知識や間違った性知識があげられています。その入り口は、AV(アダルトビデオ)です。
一方的な偏った性知識は被害者の人生を傷つけ奪います。
そして、それは絶対に許されることではありません!
なので、AV(アダルトビデオ)は、プロがプロを撮ったエンターテーメントであることをおさえ、性教育に取り組んでください。
- 性犯罪は、加害者の誤った性知識や偏りのある性知識がある。
- アダルトビデオ(AV)は、プロがプロを撮ったエンターテーメントであることを知る。
- 一方的な、偏った性知識は被害者の人生を傷つけ奪う許されない行為!
SNSを入り口とした性被害を知っておく
SNSを入り口とした性被害が多発しています。
中・高校生だけでなく小学生の被害も拡大しています。
平成30年の警察庁発表によると、SNSによる被害件数が1800件を超えています。
※上記参考リンクはSNSによる性被害データですのでご確認下さい。
被害者を責める前に、すべきことがある
女性が性被害に遭(あ)った時、「短いスカートをはいているから、肌を露出しているから…」と(親など)身近な人から責められる事があります。
しかし、犯罪はいうまでもなく加害者が悪いに決まっています。
「ハコヅメ」でも、性被害に遭った娘を責める母親に対し、警察官がセリフを通して読者へ訴えかけるシーンがあります。
「肌の露出を控える」は防犯対策のひとつかもしれませんが
そうしなかったことで、被害に遭った人を責める理由にはなりませんよ
(ハコヅメ9巻80話)
性犯罪の被害者は守られるべき立場です。責められることが絶対にあってはならない。感情にまかせることのないよう気を付けてゆきたいものです。
家庭での取り組みが9割!!
家庭での取り組みが、お子さんを守ります。暗い夜道の一人歩きや歩きスマホなど、発達凸凹のある本人が理解できる言葉を使って、根気強く取り組むことが重要です。
何気ない雑談の回数を増やしながら「性教育」に取り組むことをおすすめします。