発達障害のある子の癇癪(かんしゃく)。その行動を減らせるものなら減らしたいですよね?
この記事は、児童精神科医なおちゅん先生の動画「懺悔(ざんげ)したい砂糖の話」から、ASD,ADHDなどの発達障害の子の砂糖とかんしゃくについてお伝えします。
血糖値が急激に上がって急激に下がる?
コロナ禍で開催されていたオンラインセミナーで、イライラしている子が缶ジュース(糖分の多い飲み物)を大量に飲んでいることが話題に上がっていました。
確かに。行動を観察すると、甘い飲み物を飲む、食べるの頻度が多いと感じます。
そこで注目したいワードが砂糖です。
なおちゅん先生の動画からポイントにしてまとめてみました。
◆原因:お菓子・ジュースに含まれた大量の砂糖摂取
- 血糖値が急上昇
- 血糖値の急上昇による興奮状態(騒いだり暴れる)といった行動に。
仕組みがわかれば、かんしゃくを減らせます。
では、血糖値が上がると脳内では、どういう仕組みが働いているのでしょう?
脳内伝達物質の仕組みをまとめました。
◆脳伝達物質の仕組み
砂糖を大量摂取すると…
- 血糖値が急に上がる
- 体が反応し、インスリンが一気に血糖値を下げようとする
- 血糖値が急に下がると「ボーッとする」「身体がだるい」といった状態になる
- 体が反応し、インスリンが一気に血糖値を下げようとする
- 今度は、急に下がった血糖値を上げようとし、アドレナリンが放出
- 結果:攻撃的になる、暴れたりキレる。
※インスリンは糖尿病の症状を抑えるために使われることでも有名な体内ホルモンの一種
このホルモンの仕組みを知れば、脳内で何が起きているのかが、イメージしやすくなると思います。
砂糖を大量摂取すると、結果、血糖値の調節が上手くいかないことが攻撃的な状況を生んでいます。
砂糖(ブドウ糖)が脳に作用する働き
砂糖を取り過ぎると血糖値が急激に上がって、血糖値を急激に下げようとインスリンがでるんだって
えーーーっ?!急激に上がって
急激に下げようとするの??
そう。血糖値が急激に下がると、今度は血糖値を上げようとする働きが起こって
アドレナリンという物質が放出されるんだって
えーーーっ!!アドレナリン???
・・・・・・。
アドレナリンが放出されるとどうなるの?
攻撃的になって、すぐキレたり、暴れたりといった問題行動が多くなるんだって。だから、砂糖の取り過ぎには気を付けなきゃいけないんだよ。
そうなのか~。砂糖の取り過ぎがスイッチとなって
キレたり暴れたりといった行動になるんだね。
ボクも気を付けなくっちゃ!!
動画で学ぼう!なおちゅん先生の砂糖のハナシ
児童精神科医なおちゅん先生の砂糖にまつわるお話です。今回は、この動画を参考にお伝えしました。
児童精神科医なおちゅん先生の懺悔したい砂糖の話
今思い出しても申し訳ない、砂糖にまつわるエピソード。 反省の念を込めて動画にしました。 今日は画面内を落ち着きなくちょろちょろするものが登場しますが、どうかご容赦ください。
児童精神科医なおちゅん-069
なおちゅん先生の砂糖にまつわるハナシ2つ
砂糖にまつわる動画「砂糖はどうしてよくないの?」「白くない砂糖なら食べていい?」も併せてご覧ください。
■砂糖はどうしてよくないの?/児童精神科医なおちゅん079
砂糖が発達障害によくないという動画を先日アップしました。 今日は、じゃあなぜ砂糖がよくないのか、その理由を少し詳しくお話ししてみました。
児童精神科医なおちゅん-079
■白くない砂糖なら食べていい?/児童精神科医なおちゅん094
白米や小麦粉など、白い炭水化物・精製された炭水化物は血糖値を急激に上げるのでよくない、という動画を先日アップしました。 それなら、砂糖も白くないほうがいいの? と思われた方もいらっしゃるかも。 今日は白くない砂糖を4種類ピックアップしてお話ししてみました。
児童精神科医なおちゅん-094
まとめ
では、まとめていきます。
砂糖(ブドウ糖)を大量摂取すると血糖値が急激に上がるので、インスリンが分泌され血糖値は急激に下がる。
すると今度は、血糖値を上げようとする働きが起こりアドレナリンが放出され、攻撃的になる。
砂糖はどうしてよくないの?という動画もありますので、こちらも見て頂ければ、尚、詳しい理解につながるかと思います。
知識がないということは、すごく罪だな
児童精神科医なおちゅん-069
動画の中のなおちゅん先生の言葉は、発達障害の知識の学びは必要だなーと思いました。皆さんで学び合っていきたいですね~。
◆ 急激な血糖値の上昇や下降を繰り返すと血糖値の調節がうまくできなくなる。
番外
あれもダメ、これもダメと制限をかけると親子関係は悪くなります。上手に制限がかけられるまでは、目安として過ぎるを心掛けると良いと思います。飲み過ぎない、食べ過ぎない。
なんでも過ぎると身体に悪いということを覚えておくと、砂糖を辞めることができなくても控えることはできそうな気がしませんか~?